賃貸物件を探していると、フリーレントという物件を目にしたことがある人もいるでしょう。フリーレントとはどの収納スペースが少ないなどの理由で日用品や服などをすべて自宅にしまっておくのが困難な場合、トランクルームを利用するのもひとつの方法です。しかし、長くトランクルームを利用する予定の場合、気になるのが利用料金ではないでしょうか。そこで、今回はトランクルームの料金について初期費用、維持費なども含めて詳しく解説します。

トランクルームの料金が決まる諸要素

トランクルームは上手に活用すれば、より生活をしやすい空間づくりができるものです。ただ、料金は一定ではなく、さまざまな条件によって決められています。たとえば、トランクルームのタイプは屋外型と屋内型の2種類があり、金額的には屋外型のほうが安めです。また、タイプ以外にも立地や地域、部屋の広さなどによって変わります。部屋の広さは1帖、3帖、5帖などさまざまで、広くなるほど高額になるのが一般的です。立地は利便性が高い場所にあるもののほうが料金が高めになっています。たとえば、駅から近いほうが便利なので高額になり、地域面でも地方のトランクルームより首都圏にあるもののほうが高めの料金がかかりやすいです。

トランクルームの料金の内訳

トランクルームを利用する際にはどのような費用がかかるのか、内訳を見てみましょう。

初期費用

トランクルームを利用する際には、初期費用がかかります。この初期費用の内訳に関しては運営している会社によって異なりますが、一般的には「事務手数料」「月額使用料+管理費の1~3カ月分」「保証料・敷金・礼金」「鍵代」です。運営会社によっては事務手数料以外にも、登録手数料や仲介料などが必要になるケースもあります。鍵に関しても、通常使用するトランクルームの部屋の鍵とセキュリティキーが用意されている場合もあるため、そのようなケースでは鍵代の費用もかさむ可能性があるでしょう。初期費用の金額は運営会社によって違うため、あらかじめ確認をしておくほうが安心です。

月々の料金

トランクルームの利用料金のほかに管理費がかかるケースも少なくありません。利用料金は、運営会社によって極端に異なる場合があります。特に、東京23区に関しては土地代自体が高額なので屋内型のトランクルームのほうが多く、屋外型の数は少なめです。料金が高額なところの場合、長期間利用するのは費用面で考えると難しいかもしれません。しかし、そのようななかでも良心的な費用でトランクルームのレンタルをしている会社があります。

たとえば、「ドッとあ~るコンテナ」の東京エリアでは、屋外型トランクルームの利用料金は「1.6帖=8800~9900円」「2帖=1万1000~1万3000円」「4.1帖=2万2000~2万4000円」が目安です。ただ、同じ地域にあるトランクルームでも、1階を選ぶか2階を選ぶかなど細かな条件の違いによって料金が異なるケースもあります。そのため、自分に合った条件をクリアしているトランクルームを複数ピックアップし、利便性や広さ、料金などさまざまな角度から比較して選ぶのがおすすめです。

場合によってかかる料金

必ずかかる費用とは別に、場合によっては必要になる費用もあります。それが「更新料」「解約料」「遅延金や督促料」です。更新料は契約期間を更新する場合にかかるもので、相場は利用料金の0.5~1カ月分であるといわれています。長く同じトランクルームを利用したい場合には、更新料についても前もって確認をしておくのがおすすめです。

また、契約期間満了までに解約をする場合、解約料の支払いが必要になるケースもあります。解約料はトランクルームの清掃や鍵の交換などに使用されるものです。解約料が無料というところもあるため、そういった会社が運営するトランクルームを見つけるのも良いでしょう。利用料金を期限までに支払わなかった場合にかかるのが遅延金や督促料です。頻繁に料金の支払いが遅れていると信用を失うきっかけになりかねません。忘れないように、早めに支払いをしておくのが無難です。

トランクルームの料金を安くする4つのコツ

トランクルームにかかる費用をできるだけ抑えるために有効な方法を4つ紹介します。

郊外にあるトランクルームを利用する

同じ会社が運営しているトランクルームでも、場所によって料金は異なります。都市部と郊外では利便性の高さも違うことから料金に2倍近くの差がでる場合も珍しくありません。費用面を重視する場合には、郊外のほうが安く利用できるトランクルームを見つけやすいです。そのため、車があるなど荷物を運ぶ手段がある場合は、郊外のトランクルームを選ぶのがおすすめといえます。ただ、自宅から遠すぎる距離にある場合、行き来すること自体が億劫になる可能性がないとはいえません。また、距離が遠ければ交通費もかかってしまいます。自分にとってマイナス点が多くなると利用しなくなる可能性もあるので、利用頻度なども考慮して選ぶ必要があるでしょう。

必要な広さの部屋を選ぶ

トランクルームは広さによって料金が異なり、広くなるほど料金が上がります。そのため、預けたい荷物を置くことができる程度の広さのものを利用するのがおすすめです。広いスペースがあるほうがいずれ荷物を置きたいとなったときに便利だろうと考えてしまうかもしれません。しかし、将来的に荷物が増えることがわかっている場合を除き、実際にその広さを埋めるほどの荷物を預けるかどうかはあくまでも「可能性」の話です。広さに合った量の荷物がなければ、空いているスペースの分だけ無駄な費用を支払っていることになってしまいます。

ただ、荷物がぎりぎり収まる広さにするのも問題があり、必要なときに荷物の出し入れがしづらくなるので注意しましょう。たとえば、部屋の縦横ともに荷物1つ分程度の余裕があれば、手前にある荷物を移動させて奥の荷物を取り出しやすくなります。

屋外型を選ぶ

品物が湿気に弱いなどデリケートな品物でなければ、屋外型のトランクルームを選ぶのも費用面では有効です。屋内型は悪天候などでも荷物を濡らすことなく出し入れできるなどメリットも多いですが、その分、屋外型より費用がかかってしまうことが少なくありません。ただ、屋外型のトランクルームの場合、外気の影響を受けやすいというのが特徴のひとつです。屋外型トランクルームは密閉度が高く、窓や通気口などが設置されているものは少ないことから「気温が上昇しやすい」「結露が発生しやすい」という面には気を付ける必要があります。屋外型のトランクルームを選ぶのであれば、除湿剤を置いたり、すのこを敷いた上に荷物を置いたりなど湿気対策をしましょう。

キャンペーンを利用する

トランクルームによっては、初期費用が割引されてお得に利用できるキャンペーンを行っているところもあります。そういったキャンペーンを上手に活用して費用を抑えるのもひとつの方法です。例を挙げれば、「ドッとあ~るコンテナ」ではウェブ契約をすれば短期利用者の場合でも初期費用が3000円割引、さらに敷金も0円になるというキャンペーンを実施しています。長期契約になると、トランクルーム利用料が最大6カ月間50%オフ、初期費用も最大2カ月分が割引になるため、初期費用や利用料の節約も可能です。キャンペーンを実施しているトランクルームは全国にあるので、自宅の近くにないかどうかを確認してみるのも良いでしょう。

トランクルームは賢く選んで利用しよう

トランクルームは広さや立地、地域などによって料金が異なります。また、運営している会社によっては初期費用や月額料金も違うので、事前に詳細を調べることが大切です。「ドッとあ~るコンテナ」はウェブ契約のキャンペーンも実施しており、お得に利用することができます。キャンペーン対象になっているトランクルームは全国にあるため、条件に合ったところがないか探してみるのも良いでしょう。