自宅や会社などに荷物が多く、トランクルームの利用を検討している人もいるのではないでしょうか。トランクルームを借りるときには、契約を結ぶ必要があります。どのような契約になるのか、気になる人もいるでしょう。この記事では、トランクルームの契約書の種類や基本的な内容、契約の流れや契約するときに注意したいポイントなどについて解説します。

トランクルームの契約書の種類

トランクルームの契約書には、主に一時使用賃貸契約書と寄託契約書の2種類があります。運営会社によって、どちらの契約になるかが異なります。この2つの契約には、どのような違いがあるのでしょうか。

一時使用賃貸借契約書

アパートやマンションなどの賃貸物件を借りるときの契約は、賃貸借契約と呼ばれます。賃貸借契約とは違い、トランクルームの契約は一時使用賃貸借契約となります。トランクルームの運営会社が所有するスペースを、契約者に対して一時的に貸し出す契約です。賃貸借契約だと、賃貸住宅と同じになってしまいます。禁止されている物を除けば、どのような荷物でも好きなように配置して保管できます。荷物の出し入れも好きなときに好きなようにでき、スタッフの立ち合いや時間指定などは必要ありません。自由度の高い契約だといえるでしょう。ただし、運営会社側に管理義務はなく、預けていた荷物の盗難やカビによる傷みなどが起きたとしても、借りた本人が自分で対処する必要があります。運営会社が、預かった荷物に対する善管注意義務を負わない契約だということを頭に入れておきましょう。

寄託契約書

寄託契約とは、荷物を預かってもらってしっかりと保管してもらう契約です。有償で寄託契約をした場合には、善管注意義務が生じます。料金を支払って寄託契約をしたのであれば、トランクルームの場合も運営会社は一定の限度があるものの荷物を保管し管理する義務があります。しっかりと管理してもらえる一方で、荷物の出し入れをするのは営業時間内でなければなりません。スタッフの立会いや時間指定が必要になるケースもあります。保管時のレイアウトや湿気対策などを、すべてトランクルームの運営会社に任せることになります。

トランクルーム契約書の基本的な内容

トランクルームの契約書には、どのような内容を記載するのでしょうか。一時使用賃貸借契約書でも寄託契約書でも、基本的な記入事項はさほど変わりません。主な内容としては、氏名や住所、電話番号など契約者の個人情報、職業や勤務先の情報、緊急連絡先の電話番号と契約者との続柄、借りるトランクルームの物件名や番号と収納する予定の荷物について、支払方法と利用期間についてなどです。

契約書以外に必要な物

契約書以外に必要な物は、運営会社によって異なります。ただし、本人確認書類や印鑑、支払口座の情報や初期費用が必要な場合が多いです。個人契約では、本人確認書類として運転免許所や健康保険証、パスポートなどが必要になります。法人契約では、登記簿謄本や会社印などが必要です。

トランクルームを契約する流れを解説

トランクルームによって契約後即日利用できるところもあれば、審査に数日かかるところもあります。また、Web契約が可能なところもあれば、現地契約のみに対応しているところもあります。とはいえ、基本的な流れはある程度同じです。ここでは、ドッとあ~るコンテナを例に挙げ、基本的な契約の流れについて説明します。

Web契約

ドッとあ~るコンテナの利用をWebで申し込む場合には、サイトでトランクルームの空室状況を確認して物件を選び、費用を確認のうえ、フォームに必要事項を記入します。続いて、クレジットカードもしくは振込で料金を先払いします。折り返し電子署名依頼メールが届きますので、電子署名をすると契約完了です。契約が完了すると、トランクルームの鍵が郵送にて届きます。鍵を受け取ったらトランクルームの利用が可能となります。

Web以外の方法による契約

サイトにてトランクルームを選び、Webや電話などで問い合わせをすると、折り返し連絡がきて各種の契約方法に移ります。現地契約の場合は、現地にて契約後に鍵を受け取ります。郵送契約の場合は、必要事項を記入した契約書を郵送し、初期費用を振り込むと、郵送で鍵を受け取ることが可能です。来店契約の場合は、店舗に行って契約し、その場で契約金を支払って鍵を受け取ります。どの契約方法であっても、トランクルームの鍵を受け取り次第利用できることに変わりはありません。

契約時に注意すべきポイント

トランクルームの契約時には、どのようなことに注意しなければならないのでしょうか。契約時に必ずチェックしておきたいポイントについて説明します。

審査の有無

トランクルームの契約には、審査が必要な場合もあります。審査の有無は、運営会社によって異なります。審査がある場合でも、アパートやマンションなどを借りるときほど厳しくはありません。とはいえ、未成年や住所不定の人、安定した収入がない人や滞納履歴がある人などは審査で断られることもあります。審査に通るかどうか心配な人は、審査なしのトランクルームを借りるとよいでしょう。審査なしのところは利用開始までの期間が短いケースが多いため、契約を急いでいる人にも適しています。

補償の有無や範囲

先述したように、寄託契約の場合は運営会社に善管注意義務がありますが、一時使用賃貸借契約の場合は善管注意義務がありません。そのため、一時使用賃貸借契約の場合は補償があるかどうかを確認しましょう。補償の有無や補償される範囲は、運営会社によって異なります。契約すると自動的に補償がついてくるところもあれば、別途加入して追加料金を支払う必要があるところもあります。別途料金が必要になるとしても、万が一に備えて加入しておいたほうがよいでしょう。自動的に補償がついてくる契約であっても、補償内容や補償される範囲についてきちんと確認しておく必要があります。

禁止事項

トランクルームの契約をする場合には、禁止事項についての規定も必ずチェックしてください。禁止事項は運営会社によって異なりますが、高価な物や火器類、においの強い物の保管は禁止されていることが多いです。居住スペースとして貸し出しているわけではありませんので、トランクルームに住んだり宿泊したりすることも禁止されています。大声で騒ぐといった近隣の迷惑になる行為も禁止されていることが多いでしょう。コンテナ内にフックを設置したり釘をさしたりするなど、原状回復が不可能な使いかたをすることは基本的に禁止です。自分の預けたい荷物がトランクルームに預けられる物なのかどうか、契約する前に確認しましょう。

契約期間と解約方法

トランクルームは最短契約期間が決まっています。最短契約期間を3カ月としている運営会社もあるため、1カ月だけ借りたいといった場合には最短契約期間を事前にチェックしておかなければなりません。契約期間の途中で解約することができるのかどうか、できるならいつまでに通知する必要があるのか、解約金が発生するのかどうか、発生する場合の解約金の額はどのくらいなのかなども確かめておきましょう。長期的に利用するつもりで契約したとしても、事情が変わることも多々あります。契約を結ぶ前に、契約内容にはしっかりと目を通しておきましょう。

トランクルームを利用するときは契約書にしっかり目を通そう

トランクルームの契約は、賃貸物件を借りるときのような厳しさはありません。しかし、契約書の内容はしっかりと確認し把握しておくことが大切です。ドッとあ~るコンテナなら、契約から利用までがスピーディにできます。自宅や会社などに荷物が多く手狭に感じているのであれば、ドッとあ~るコンテナの利用を検討してみてはいかがでしょうか。