引越をする時の重要ポイント「収納力」

引っ越しをする時に重要視するポイントは人それぞれ違います。

「駅に近い方がいい」「会社に近いと楽」「周囲に商業施設があると便利」というように『周辺状況を重視する人』もいれば、「築年数が新しい方がいい」「できるだけ家賃を安くしたい」と『物件そのものを重視する人』もいますよね。

そして両者に共通する希望条件として「収納力が欲しい」というところかもしれません。ただ、日本の賃貸住宅では収納部分はあまり広くないことが多く、荷物を置くために少し広い部屋を借りている方も珍しくありません。

しかし、広い部屋を借りればその分家賃もかかります。そこで活用したいのがトランクルーム。いったいどんなメリットがあるのでしょうか。

家賃や間取りとの関係も交えながら紹介していきます。

一人暮らしの人が選ぶ間取りパターンの種類

賃貸に住む時に、間取りはとても重要となりますよね。

一人暮らしの場合なら、ワンルーム・1Kの間取りの部屋を選ぶことがほとんどかもしれません。ワンルームは言葉が表す通り、キッチンも含めてひとつの部屋です。冷蔵庫なども部屋の内部に置く必要があります。また、キッチンの周囲は普段から使う場所ですから、その周辺には荷物があまり置けないデメリットがあります。結果的に部屋が狭く感じられることも多いです。

ただ、畳数の広い部屋を借りれば、このデメリットも緩和されます。また、1Kの場合はキッチンのスペースが別になっていて洋室は独立して使うことができます。しかし、部屋の中で食事をしたり、就寝したりするスペースが一緒の空間なので、荷物が多い人は棚やタンスを置くことにより狭さを感じることも多々あります。

一方、1DKはキッチン部分が「ダイニングキッチン」と独立したスペースになっています。ダイニング部分はだいたい4.5帖程度の広さが食事をすることができます。その他に部屋があり、余裕を持った暮らしができます。ただ、どのタイプの部屋であっても荷物が多い場合には、部屋が全体的に狭くなってしまうのでできるだけ広い部屋を借りたいと思う方が多いのかもしれませんね。

お部屋探しをする時には専有面積の表示がある

部屋を探す時に目にするのが「平米数」。

一般的に4.5帖、6帖などと部屋のタイプでならイメージしやすいですが、平米数で言われると分かりにくいこともあります。そこで専有面積と間取りの目安についてまとめてみます。

◎専有面積ってどの部分を言うの?

専有面積は、部屋の面積だけでなく、玄関からキッチン、トイレ、浴室、収納などが含まれます。

◎畳数は何平米?

4.5帖→約7.45㎡

6帖→約9.94㎡

8帖→約13.25㎡

◎ワンルームや1Kの平均的な広さは?

部屋以外の部分を含めた全体的な専有面積は東京都内ではワンルームや1Kが13~18㎡くらいが平均的な広さですが、部屋の畳数8畳や10畳と広めであれば20㎡を超えます。

また、1DKやという間取りの場合、ダイニングキッチン部分があるので全体的な専有面積は25~30㎡程度と広めになっているケースが多いです。

広い家を借りているのは収納のためという人も

基本的に一人暮らしの場合、部屋がひとつあれば基本的には十分でしょうが収納部分は一部屋にひとつしかなく荷物を置くスペースがない方も多いかもしれません。

そこで生活をする部屋にプラスして、もう一部屋あれば収納部屋として考えることもできます。一人暮らしの方でも2K・2DKなど部屋数を多めに借りたりする方もいるでしょう。もしくは、部屋数は一つであっても広めの畳数の部屋を借りるといった感じです。

ただ、部屋数が多かったり、広かったりすれば、その分家賃が高くなってしまいます。そもそも荷物が少なければ、平均的なお部屋に住んでも「狭い」と感じることも少ないですよね。例えば、6帖のワンルームに住んだとしても荷物が少なく備え付けの収納スペースだけで荷物が納まれば残りの空間は生活するだけのスペースにできます。

しかし、備え付けの収納だけでは荷物が納まらない場合には、はみ出してしまった部分が生活空間を圧迫する印象になります。そこで、荷物はトランクルームに預け、少し狭い部屋にしてみるのも生活を快適に送る方法のひとつです。部屋数が少なくなっても、部屋の畳数が狭くなっても荷物がなければすっきりとした部屋になります。

収納スペース

家賃が下がるメリットがある?トランクルームを使って快適生活

他にトランクルームを借りると支出が気になる方もいるかもしれませんが、小さめの部屋に暮らすことができるので、家賃が下がり支出を減らすこともできます。

◎東京23区、都心と言われる地域に広い部屋を借りるとどのくらい?

同じ専有面積の部屋を借りる場合でも、築年数や地域によって家賃相場は異なってきます。一般的に築年数が新しく、都心と呼ばれる区にある賃貸物件は高めの家賃であることが普通です。

例えば築年数が10年以内とやや築浅の物件について見てみましょう。

(参考:HOME’S「東京都の家賃相場情報」)

東京23区の中でも一番家賃が高いと言われている港区の場合は、一人暮らしで25~30㎡くらいの広い専有面積の賃貸物件を借りる場合には13万円くらいが相場となります。その他、千代田区、中央区も11~12万円と高めです。これらの地区は都心の中でも「都心3区」と言って中心地と考えられているため、相場は他の地域よりも高めとなってしまっています。

また、その他の地域についても区によっての相場が違いますが、だいたい7~9万円前後が相場となっています。

◎平米数によって家賃相場が変わる

このように、少し広めの25~30㎡くらいの部屋を借りる場合には、地域によっては10万円以上の家賃がかかってしまうこともあります。その理由が荷物の多さによるものならば、その分トランクルームを借り、荷物を移すのもいいでしょう。

そして、専有面積の小さい部屋に暮らすことで全体的にリーズナブルになり、荷物がスッキリとした部屋で快適に暮らすことにも繋がります。20~25㎡と少し狭くなった場合、だいたい2.5万円程度は家賃相場が下がってきます。

【具体的な例】

・25~30㎡の広めの部屋を借りていた場合

家賃10万円×12か月=120万円

・20~25㎡の部屋、1.2帖のトランクルームを借りた場合

家賃7.5万円×12か月=90万円

トランクルーム使用料1万円×12月=12万円

合計102万円

両方の差額は120万円-102万円=18万円と大きな額です。もし2年間借りた場合には、18万円×2年間=36万円となり総合的な支出がかなり異なってくることが分かりますね。

(家賃、トランクルームの使用料は状況に応じて変わりますので上記の計算はだいたいの目安と考えていただければ幸いです)

まとめ

荷物のために広い部屋に住んでいても、荷物を積み上げていると部屋に圧迫感はつきものですし、家賃が高くなるのは避けられません。

そんな時に考えたいのがトランクルームを借りること。トランクルームに普段使わない荷物を保管し、小さめの部屋を借りても問題なく暮らすことができます。お部屋がすっきりとした印象になり、さらには家賃としての支出も減り、快適な生活を送ることができそうです。