カジュアルな場面でもフォーマルな場面でも活躍するバッグや財布、靴などの革製品。革製品はブランド品など高価なものも多いためできれば長く使いたいものですよね。そんな革製品ですが、保管方法を間違えるとカビが生えてしまったり、型崩れを起こしてしまったりする場合があります。
この記事では革製品を保管する際に気を付けるポイント、革製品を長く使うために行う保管前のお手入れ方法、革製品の適切な保管環境について解説します。
長く使うことで革の色合いの変化を楽しむこともできるのが革製品の醍醐味でもあります。革製品を長く愛用できるよう正しい保管方法を理解しましょう。
目次 [閉じる]
革製品を保管する前のお手入れ・ケアの方法
まず、革製品を保管する前にはお手入れ・ケアを行いましょう。革製品のお手入れの方法をご紹介します。
用意するもの
・革用のブラシ（馬毛ブラシなど）
・革用のクリーム
・乾拭き用の布
ブラシや布で革についたホコリや汚れを落とす
まずは、革用のブラシや柔らかい布で革の表面についているホコリ、汚れを落としましょう。革の表面にホコリや汚れが付着しているとカビの原因になります。
目に見えないホコリは革用のブラシで落とします。革用のブラシでよく使われるのは馬毛ブラシです。毛束が高密度で植えられており、毛先がしなやかで程よい弾力を持っているのが特長です。革の縫い目や溝に残っているホコリや汚れをしっかり掻き出すのが得意なブラシで、ブラッシングの跡も残りづらいため革製品のお手入れには馬毛ブラシがおすすめです。
また、ハンドル（持ちて）につきやすい皮脂などの脂汚れは固く絞った布やタオルで水拭きすると汚れが落ちやすいです。
革用のクリームやオイルなどの保護剤で革の保護、保湿をする
革の表面についた汚れを落とした後は、革用のクリームやメンテナンスオイルなどで革の保湿、革の保護も行うといいでしょう。ただし塗りすぎると逆にカビの原因、革の硬化の原因になる可能性がありますので塗りすぎには注意しましょう。クリームを塗った後は仕上げに柔らかい布で磨くことで余分なクリームをふき取ることができます。これで革製品の保管前に行うお手入れ、ケアは完了です。
革製品の種類別保管方法
バッグ・鞄
バッグの中に丸めた新聞紙やタオルを入れましょう。新聞紙を詰めることで保管中の湿気対策や長期保管による型崩れを防ぐのに効果的です。
保管する際は革製品の入っていた袋や不織布の袋に入れて保管しましょう。ホコリの付着などを防ぐことができます。ビニール袋は通気性が悪く、湿気がこもりやすくなります。革の変質・変色の原因になってしまいますので革製品をビニール袋に入れるのは避けた方がいいです。
また、革のバッグは縦置きで保管しましょう。横置きだと型崩れしてしまう可能性があります。
ハンドル（持ちて）などを使った吊るし置きも避けましょう。持ちて部分が革だと伸びてしまいますし、革以外の素材だったとしてもバッグ本体との接合部分に負担がかかってしまいます。
財布などの小物
革の財布はバッグと同様にアイテムが入っていた袋や不織布の袋に入れて保管しましょう。ずっと箱の中にしまっておくと湿気がたまりやすくなります。箱に入れたままよりも箱から出して保管する方が適切です。
靴
靴の保管の際には、シューキーパー（シューツリー）を使いましょう。シューキーパーは足の形に似せた靴保管のための道具です。靴の中にシューキーパーを入れておくことで靴の型崩れを予防してくれます。その他の効果として、シューキーパーを入れておくことで足の甲部分にできる履きジワを伸ばすことができます。また、木製のシューキーパーであれば湿気を吸収してくれる効果も期待できます。
ベルト
ベルトは小さく丸めて保管せずに、フックなどで吊るして保管しましょう。吊るして保管することでベルト全体が伸びて正しい形状をキープすることができます。
また、腰回り付近は汗を吸収している可能性があります。しっかりと乾燥させてから保管しましょう。
革製品の適切な保管場所は？
直射日光を避ける、高温多湿をさける
革製品の保管場所は、直射日光と高温多湿を避け、できるだけ風通しのいい場所が理想です。しかし、日常的に使わないものはクローゼットなど風通しがあまりない場所で保管する方も多いと思います。その場合は数週間～1ヶ月に一度など定期的に換気するよう心がけましょう。
防虫剤、乾燥剤の使用に注意
その他に注意したいのが防虫剤や乾燥剤です。革製品を虫や湿気から守るために一緒に入れている方も多いかもしれませんが、防虫剤や乾燥剤の成分によっては革に触れたまま保管すると革が硬くなる、収縮してしまうなどの変質を起こしてしまうことがあります。保管の際は革製品と防虫剤、乾燥剤を同じ袋に入れないよう注意しましょう。
保管場所にモノを詰め込みすぎない
革製品の保管場所はモノを隙間なくぎっしり詰め込むのことを避けましょう。保管スペースに隙間がないと風通しが悪くなり革にカビが発生するリスクが高くなります。バッグなどの革製品だとカビだけでなく型崩れにもつながります。ある程度隙間を空けて通気性を確保した、ゆとりを持った保管環境が大切です。
長期保管ならトランクルームの利用もおすすめ
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