マンションは収納スペースが限られていることが多く、トランクルーム付きに住みたいと検討している人もいるのではないでしょうか。一般的なトランクルームのように車で移動する必要がなく、好きなときにすぐ荷物を出し入れできるので便利です。本記事では、トランクルーム付きマンションの主な種類、メリットや注意点などについて詳しく解説します。

トランクルーム付きマンションとは

トランクルーム付きマンションは、自分専用の収納スペースが部屋の外に設置されているマンションです。こういったマンションは、間取り図でTR(Trunk Room)もしくはTS(Trunk Space)と表記されていることもあります。また、トランクルーム自体は、専有部分に含まれているものと共用部分に設置されていて自分専用として使用できるものの2種類です。トランクルームは日常的に使用する頻度が低いけれど必要なものだったり、アウトドアで使用したりするものなどを保管するのに向いています。

トランクルーム付きマンションの主な種類

こちらでは、トランクルーム付きマンションにどのような種類があるのかについて紹介します。

住戸に隣接しているタイプ

「住戸隣接タイプ」は玄関横やバルコニーなど、各部屋のすぐそばに設置されています。構造部のくぼみを利用してトランクルームにしているケースが多く、収納するものにもよりますが、何でも片付けておけるほど広さが十分あるとはいえません。こちらのタイプは基本的に全ての部屋に付いているため、別途利用料金は発生することは少ないです。

共用部分にまとめてあるタイプ

「共用部分集合タイプ」は、マンションの共用部分であるエントランス付近や地下などに複数のトランクルームが設置されています。こちらは1畳ほどの広さで、各部屋分が用意されている場合とそうではない場合があるのであらかじめ確認が必要です。全戸分が用意されている場合は別途利用料金が発生しないのが一般的ですが、そうでなければ希望者が抽選で当選できた場合に限り、契約・利用することができます。ただ、こういったケースでは別途利用料金を支払わなければならない場合が多いです。

外部サービスとの提携タイプ

「外部提携タイプ」はマンションに設置するのではなく、外部の会社と提携をしてそちらのトランクルームが利用できるようになっています。毎月料金が発生するものの、一般的な料金と比較すると安く利用できるものが多いです。保管しておきたい荷物の量に合わせてトランクルームの広さを選択できるのは魅力のひとつでしょう。また、契約内容によってはあらかじめ予約を入れておけば専用スタッフが荷物の出し入れをしてくれる場合もあり、そういったものでは自分で重い荷物を運ぶ必要もありません。コンシェルジュがいるマンションでは、サービスのひとつとして、利用したいと希望があったときに紹介してくれるケースもあります。

トランクルーム付きマンションのメリット

トランクルーム付きマンションを利用するメリットはさまざまです。こちらでは主なメリット4つについて見てみましょう。

収納スペースが増える

トランクルームのメリットのなかでも利用して良かった理由として多いのが、収納スペースが増えることです。部屋の広さにもよりますが、一般的にマンションの収納スペースは戸建てと比較すると少ない傾向があります。衣替えで片付けておきたい服や日常的に使用していなくても捨てたくないものなどは、トランクルームにしまっておくことが可能です。マンションのものとはいえ、自分専用で使用できる場所なのでルールを守っていれば自由に使用できますし、その分部屋でも広々と過ごすことができます。

24時間いつでも利用可能

マンションの敷地内にあるトランクルームであれば、基本的に24時間いつでも利用できます。一般的なものは自宅から移動しなければならないため、時間が遅いときに行きたくても行けなかったり、場所によっては移動するのが面倒で利用頻度が落ちたりするケースも少なくありません。マンション付きの場合は気軽に荷物の出し入れが可能で、車などで移動して荷物を運ぶ必要もないので好きなときに利用しやすいです。

手続きいらずで利用できる

一般的に、トランクルームを利用するためには運営会社と契約し、初期費用の支払いが発生します。料金も各会社によって異なり、特に契約時はさまざまな費用がかかるので高額になりがちです。一方、トランクルーム付きマンションであれば、契約時にあらかじめトランクルームについても決めていることが多く、あらためて手続きをしたり、まとまった費用を用意したりしなくても利用できます。もし外部提携による契約で、毎月の料金が発生するとしても一般的なトランクルームを借りるときより割安で利用できることが多いです。そのため、手続きが不要な収納スペースが欲しい人には便利といえるでしょう。

家に入れたくないものを収納できる

トランクルームは家の中に入れたくないものを片付けておくのにも向いています。たとえば、アウトドアグッズやレジャー用品、子どもの外遊び道具などは土や汚れがつきやすく、家の中に持ち込むのは抵抗がある人もいるでしょう。また、アウトドアグッズのなかにはテントなどさまざまな道具を使用するものもあるので、すべて片付けておくために広めのスペースが必要な場合もあります。そういった場合でも、マンション併設のトランクルームであれば室内と同じような感覚で利用できるため、保管するのにぴったりです。

トランクルーム付きマンションの注意点

便利なトランクルーム付きマンションですが、利用する際にはルールがあるので気をつけなければなりません。

保管環境が良くないケースもある

トランクルームが設置されている場所によっては、保管環境が良いとはいえないケースもあります。たとえば、外廊下やエントランス付近にあると外部気温や湿気の影響を受けやすく、衣類や精密機器といったものの保管には向いていません。そのような場合は湿気の影響を受けにくいもののみを保管するか、除湿剤を置く、壁との隙間を作る、まめに開け閉めをして空気の流れを作るなど工夫が必要です。また、収納スペースを増やすことが目的で利用したくてもトランクルームの広さが十分ではなく、保管したいものをすべて片付けておくことができないというケースもあります。

利用できないこともある

トランクルーム付きマンションと謳っているものでも、全部屋分が用意されていないケースもあります。トランクルームの利用目的で契約したとしてもこういったケースでは抽選で利用者が決められるので、それに外れてしまうと利用することはできません。また、中古購入したマンションでは販売当初からなど先に住んでいる住民によってトランクルームがすべて利用されていることも多く、空きが出るまで待つ必要があります。マンションの契約をする前にトランクルームの空きがあるのかについては必ず確認をしましょう。

料金がかかることもある

トランクルームが全部屋分ないケースでは、希望者が契約をして利用できるものがあります。こちらはトランクルームさえ空いていれば利用自体は可能ですが、月々の料金は別途発生するので注意しましょう。マンションの支払いに加えてトランクルーム利用料がかかり、毎月の支払いが増えることになってしまいます。しかも、トランクルームの料金に関しては各運営会社に委ねられているので、高額な費用がかかる可能性もないとはいえません。場合によっては、一般的なトランクルームを利用したほうがお得になるケースもあります。

トランクルームが利用できないときは外部サービスの活用を

トランクルーム付きマンションは便利ですが、場合によっては利用自体ができなかったり、収納スペースが狭かったりすることもあります。そのため、収納に困っているのであれば外部のトランクルームサービスを利用するのもおすすめです。「ドッとあ~るコンテナ」ではさまざまな広さのトランクルームが用意されており、お得な料金で利用できるのでまずは問い合わせてみましょう。