トランクルームへの荷物の持ち運びで、腰を痛めず運ぶ方法

  • | 2017/04/25
    • トランクルーム活用術

自宅に収納が足りず、トランクルームを借りれば「荷物を運ぶ」という作業が待っています。

小さい荷物だけでなく大型の荷物がある場合には、運び方によっては腰を痛める可能性もあります。

腰痛になってしまうと痛いばかりでなく、日常生活にも支障をきたしてしまいます。

 

そこで覚えておきたいのが「大型の荷物を運搬する時のコツ」。

腰痛にならないための運び方、自宅や荷物に傷をつけずに運ぶ方法も

合わせて覚えておくと、スムーズな搬出入に繋がります。

 

 
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◆急な腰痛ってどんなもの?

 

まずは大型の荷物を運ぶ時になりやすい腰痛についてお話しします。

重たい荷物を持ったり、急激な運動をしたりということが理由で

「ぎっくり腰になった!」という話を耳にしたことのある方も多いでしょう。

 

腰痛には慢性のものや急性のものがありますが、ぎっくり腰と呼ばれるものは「急性の腰痛症」です。

主に重い荷物を運んだ時や急激に前かがみになった瞬間、突然発症してしまうものです。

 

 

◎ぎっくり腰は激しい痛みをともなう

筋肉の疲労が大きいと発症しやすく、ぎっくり腰の症状が重いと日常生活を普通に送れないほど・・・。

場合によっては、立ったり座ったり、寝たり起きたりなども難しくなることもあります。

 

それほど重症化しなくても洗顔時に前かがみになれない、階段を登ることができない、

車の乗り降りが難しい、くしゃみをする度に激痛が走るなど、あらゆるシーンで激痛を感じます。

「ぎっくり腰の痛みは経験者しか分からない」などと言われるほど、辛い症状です。

 

 

◎重い荷物を運んだ時に起こりやすい!

ぎっくり腰を発症する理由として最も多いのが「重い荷物を運んだ」という時ですが、

無理な姿勢で運んだり、急な動作をしたりなど、腰への急激な負荷が原因となっています。

 

 

◎完治までの期間ってどのくらい?

完治までの期間は、それぞれの症状によるので一概には言えませんが

10日程度で治る方もいれば、数週間要するかたもいます。

ぎっくり腰と聞くと「年齢の高い人がなるものでは?」などと軽く考える方もいますが、

年齢は全く関係なく、若い方でも経験されている方も多いでしょう。

 

 

◆これは危険?腰痛を起こしてしまうNGな運び方とは?

 

そこで、自宅からトランクルームへ荷物を運ぶ時には、大型の荷物では腰痛のリスクがあるということを把握し、

腰痛を起こしてしまう可能性のある運び方を把握しておくといいいでしょう。

 

 

◎注意ポイント1:荷物と体の距離が遠い

大型の家具や重い荷物を運ぼうとする時に、体から荷物が離れていませんか?

荷物と体との距離が遠いほど、腰の角度が曲がってしまいます。

背中がまっすぐになるように、荷物と体の距離を縮めた持ち上げ方をしてください。

 

 

◎注意ポイント2:前かがみになった状態で持ち上げる

腰痛のリスクが高まるのは前かがみの状態です。

荷物が下にある状態で、手だけを下におろして運ぼうとしていませんか。

前かがみになって腰が曲がっている、いわゆる「中腰」の姿勢です。

これでは、腰にかかる負荷が大きいです。

 

重い荷物を運ぶ時には、まずは膝をまげて腰を下ろした状態にします。

膝を曲げて腰をまっすぐにした姿勢で運ぶようにしましょう。

中腰で運ぶと腰への負担が大きいのでNGです。

 

 

◎注意ポイント3:急に持ち上げようとする

重い荷物は、急に持ち上げるとその瞬間にぎっくり腰になってしまうことがあります。

さらに姿勢が悪い状態で持ち上げれば、腰に負荷が大きくかかり腰痛になる危険性も。

 

背中を伸ばし腰と膝を安定させ、重心を低くして下半身に力をいれた感じで持ち上げると、

腰だけに負担がかかりにくいです。

姿勢を正し、できるだけゆっくりと力を入れながら持ち上げるように心がけましょう。

 

 

◆荷物を運ぶ時のコツ

トランクルームへの荷物の移動は、自宅から車に積み込む時、

車からトランクルームに下す時の2回荷物を運ばなければなりません。

できるだけスムーズに運ぶことができるように、コツをつかんでおくといいですね。

 

◎運ぶ順番、積む順番をしっかりと考えてから運ぶ

計画性がなく思いついた順番に荷物を運ぶのは後悔のもとです。

自宅の状態は良く分かっているつもりでも、「実際に運んでみたら大変だった」ということもあります。

トランクルームの奥に積み込みたいものは、自宅から車に積む時は最後に積むようにすれば、

トランクルームの場所に到着後、すぐに下すことができます。

 

一方、出し入れをする頻度が高い荷物はトランクルームの手前に置きたいでしょうから、

一番早く運び出して車の奥に積むといいですね。

 

 
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◎スペースを考えながら運ぶ

特にサイズの大きい大型家具は一人で運ぶことも難しいですし、数人で運ぶことになります。

この時に大事なのは、荷物を持ち上げる力とコツです。

自宅の中の廊下や階段など、狭い場所を通過する時には、

あらかじめ荷物のサイズを測っておき、どのような向きで運ぶのかを

シミュレーションするのがオススメです。

 

また、玄関ではなく、リビングの掃き出し窓から搬出すると楽なこともあります。

数人で運ぶ時には、声を掛け合いながら持ち運ばないと、

ぎっくり腰だけでなくケガをしてしまうこともありますので要注意です。

 

 

 

◎フローリングの上を運ぶ時には滑らせながら

数人で運ぶとはいえ、重量のある荷物はできるだけ楽に運びたいもの。

食器棚など、引き出しのあるような家具はあらかじめ引き出し部分を取り外しておくといいですね。

 

また、開閉式の扉がついているような家具は、運ぶ時に突然開閉しないように

テープや紐などを利用して開かない工夫をしておくことをオススメします。

 

家具の片側の下部にタオルケットを挟んで引っ張り滑らせるようにして運ぶのもかなり楽です。

 

 

◆荷物運びに軽く考えがち・・・養生の大切さとは

 

引っ越しと違って自分達で荷物を運ぶ時には、「すぐ運べるだろう」「簡単に運べるだろう」

と安易に荷物運びを考えているのではないでしょうか。

 

引っ越し業者の場合、荷物を運ぶ時には床に傷をつけないようにシートを敷き、

家具に傷をつけないように毛布で包んだりしますよね。

これを「養生」と言いますが実はとても大切なことです。

 

一度ついた傷は消えませんので、しっかりと養生をして万が一に備えるのが無難です。

特に大きな荷物はその分傷も付きやすいです。

 

床に段ボール等を敷いて床を守ることも大事ですし、

家具に布を巻いて家具を守るようにすることで、破損の予防にもなります。

 

 

◆まとめ

 

トランクルームは自宅で収納できない荷物を保管できてとても便利です。

ただ、大きな荷物を運ぶ時には、腰痛に気をつける必要があります。

「短時間だし大丈夫」と安易に考えないようにし、

運び方のコツをしっかりと知識として覚えておくようにしたいものです。

 

また、大型で重量のある荷物は、運ぶ途中で腰痛だけでなくケガをすることもあります。

安全を重視しながら無理のない運び方をしたいものです。